FC2ブログ

--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2010.11.22

右手には牛乳を、左手には花束を。

 私は、思考の高まる喜びをもって、

 私の心をかきたてるある存在、

 何か遥かに深く浸透した、

 崇高な感じを得た。

 それは落日の光の中と、

 円き大洋と、生ける大気と、

 蒼き空と人間の心とを住処とするもの。

                 W.ワーズワース


今更申し上げるまでも無く私、
関西を代表するアホの子なので、難しいことはわかりません。
だからこの詩も「何か」って「何」なのか、tnpnknpnでございます。
tnpnknpnってチンプンカンプンのことね!コレ流行らすからね!今から2010流行語大賞狙っていくかんね!『2位じゃダメなんですか』なんかに負けないかんね!!

まあでも、ワーズさんも自分で「何か」って言ってるくらいですから、
「何か」としか言えないビミョーなモノ、はっきりしないモノ、
得体の知れないモノってことでよろしいんじゃないでしょうか。
それにしてもワーズさんのファーストネームの『W』は何とお読みしたらよろしいのでしょうか。

私「…これは…当然…『ワーズ・ワーズワース』というわけですよね…?」

夫きうい「ウィリアムな」

ついでにこの詩の「光」とか「円い」とか聞くと、
どうしてもきういを愚弄されているような気がするのは、
私の考え過ぎでしょうか。

きうい「考え過ぎな」

友人に初めて夫きういを紹介した時、第一声が「そんなにハゲてないじゃん!」でした。
確かに私も事前に「ハゲてるよハゲてるよ」とは伝えてたよ?伝えまくってたよ???
でも第一声でそれは無い。大声で駅前で初対面でそれは無い。



落日の光、円き大洋、生ける大気、蒼き空、人間の心。


これらを住処とする「何か」、それがどこにあるのか、
きっとそれは人それぞれなんでしょうけど、
少なくとも私にとっては、それらはいつも山に在ります。
そう考えるとこの詩はそんなに難しくも思えなくなります。

教科書のように中身紐解いて解説はできないけれど、
この詩と山とが違和感無くつながる人とは、
きっと違和感無く交流できるはず。


だから今日も山のお話です。
今回目指すは北アルプスは大日岳。
きういが彼の生涯で最も訪れている山に、今年も私たちは向かいます。


好きだから数登るというわけでもないし、
山そのものが悪いというわけでもないのだから好きとか嫌いとか分けられないし、
何度も何度も足を運ぶのは好きというわけではないけど嫌いなんてこともなくて、
こういう状態、ツ、ツンデレって言うんだからねっ///なんて一言で片づけられる程、

人間って簡単なものでもないみたいよ。

私たちは生きて前を目指します



いつもコメントくださる方、拍手してくださる方、
ご覧いただいている方、本当にありがとうございます!
せっかくコメントいただいているのに、
お返事が遅くなりまして申し訳ありません。
だから、というわけではないのですが、
今回と次回の記事は、コメント欄を閉鎖させていただきます。
基本アホなブログなので、どうぞ今後ともよろしくお願いします!






時期的に2010年最後の高山遠征は二年前と同じ編成でございます。
きうい、きういと同期のくぬぎさん、
その一つ下のひらめさん、
更にその一つ下の私の四名で向かいました。

それぞれの仕事が終わってから、
深夜の駅前集合にしたのはよろしいのですが、
あれ?バスのロータリーに座ってる女性×2、
スカートとコロコロキャリー装備なんですけど私たち今からどこ行くんだっけ?

くぬぎ「聞いてよ~!この間、可愛いシャツ見っけちゃったから
    ついつい衝動買いしちゃった☆」


いつの間にか、体育会な先輩たちもすっかり山ガールです。

徹夜で車を運転し(全部きういが)、
明け方一時間だけ仮眠を取っていざ出発です。
OLたちのコロコロからきちんとザックが出てきたので安心しました。

くぬぎさんは買ったばかりの可愛い山シャツに身を包み、
ひらめさんもちょっと素敵なブランドモノ山服を着こなしています。
私はどっかのサンプルで貰った5年モノのTシャツを
今度こそ処分しようと心に決めました。

気分だけでも山ガール


登りながらも久々に会った先輩たちと会話を進めます。
ここは先輩たちにとって、特別な山。
神聖な場所だからこそ、
話の内容も自ずと高尚となって然るべき。

私がどんなことから話し出そうかと戸惑っていると、
おずおずとくぬぎさんが口火を切りました。

くぬぎ「…私、最近、向井理にハマっててさぁ

と、嬉しそうに差し出す携帯電話の待ち受け画面は
どこぞのイケメンが流し目くれておりました。

ひらめ「あーわかります、確かに●●の時の彼、すっごくカッコいいですもんね」

私「アー●●ノ時ノ彼ネー」

くぬぎ「彼のブログ、遡って一番最初から全部読み漁ったもん!」

ひらめ「あれで結構インテリなんですよね~!
    知的な雰囲気、私も好きですよ」


私「ソウソウ知的デスヨネー」

きうい「無理しなくても良いと思うよ」

山での会話は、いつもよりもやや軽い内容が多いような気もします。


①テレビ
くぬぎ「最近テレビ何見てる~?」

ひらめ「あ、私アレ見てます、『¢〇¶▽Å』!」 ←知らん
私「アニマルプラネット面白イデス」


②映画
ひらめ「最近良かった映画って何がありました?」

くぬぎ「うーん、ちょっと古いけど『ЮЙхя℡*』とか良いよ!」 ←知らん

私「『皇帝ペンギン』デファイナルアンサー!」  きうい「ファイナルアンサー!」

③ピアノ
くぬぎ(ピアニスト)「この間、演奏会やったんだけどねー」

ひらめきういスゲエエエエエエエエエエエエ」」

④お見合い
くぬぎ(未婚・ドS)「お見合いしろって親がうるさいからお見合いしてきたの。
           減点方式で70点以上だったら結婚しようと私も決めたの」

私「(どうせくぬぎさんのことだから、
   5分遅刻したら20点くらい減点するんだろな)…で、如何でした?」

くぬぎ「いきなり遅刻してきやがった。マイナス100点

うん、それはどっちもどっち。




アホな話で気を紛らわせてはいますが、続く急登に息も上がります。
おまけにさっきまで美しい秋晴れだったのに、
どんどんガスも湧いてきて、すっかり霧に包まれた訪問となりました。

今年はミゾさんパワー、やや不調だったみたいです。


もう少し先に


残酷な事故から10年と半年が経ちました。
きういとくぬぎさんがミゾさんと過ごした時間の、
5倍もの年月が既に流れています。
哀しいことに、これからも私たちは、
どれだけの年月を重ねてもミゾさんと再び会えることはありません。


ミゾさんの居る場所は、今年、霧に濡れて少し寒いです。
寒さの中、しっかり紅葉は始まっていて、
ナナカマドの真っ赤な色が、
私はくぬぎさんの雨具の色と同じだと思いました。



順にそれぞれ、碑の前で手を合わせます。
各々ミゾさんに語りかけ、聞き、祈ります。

事故の数か月後、ミゾさんの遺体が見つかったとき、
きういは「あいつに手なんか合わせられない」と呟いていました。
当時、彼の中で、まだミゾさんが別の世界に行ってしまったこと、
認めることができなかったのでしょう。

今、彼は焼酎のフタを開け、横に花束を供え、
ミゾさんがいつも飲んでいた牛乳をゆっくり飲みながら、
静かに手を合わせます。

静かに、静かに。


きういの中で、どこかのタイミングで、
もしくはただ時間に流されて、
ミゾさんの死についてどこかで一つ、
小さな区切りを置いたのかもしれません。
それはもしかしたら哀しいことなのかもしれませんが、
彼が生きていく為には必要なことだったのだと思います。

もちろん、くぬぎさんも。ひらめさんも。
涙を流して手を合わす背中に声など掛けようもありませんが、
先輩たちはこの10年、必死に生きてきました。

ミゾさんに見せてあげたい。
先輩たちがこんなに愛したミゾさんは、
今も尚こんなに哀しむ彼らを見て、どんな顔をするのでしょうか。



 私は、思考の高まる喜びをもって、

 私の心をかきたてるある存在、

 何か遥かに深く浸透した、

 崇高な感じを得た。

 それは落日の光の中と、

 円き大洋と、生ける大気と、

 蒼き空と人間の心とを住処とするもの。

               

この詩は牛乳や焼酎やきういやくぬぎさんやひらめさんと同様に、
ミゾさんが大好きだった詩だそうです。
そして、余りにも「ミゾさんらしい」そうです。

山に居て感じる、うまくは説明できないけれども、
何か清々しい気持ち。

美しい詩です。

私にもぼんやりとわかるように、
ミゾさんも何か感じていたのでしょう。
おこがましいながら、それはたぶん同じものだろうと思います。



別れとか痛みとか、不条理なこと、理不尽なこと、喪失、絶望。
そういうものに不幸にも直面してしまったとして、
打開や突破や諦観に至る前に、
泣いてしまうこともあると思うんだけれども、
涙が枯れるまで泣いたところで、
人間生きてる限り、涙が枯れることはないようです。

たぶん、枯れない涙もひとからげに、
それが生きるということなんでしょう。



ミゾさん、
今年もあなたの大事な人たちは、今を精一杯生きています。



テーマ : 山登り - ジャンル : 趣味・実用

 | HOME | 

お知らせ
明日、9月23日(日)の上賀茂手づくり市に出店いたします。ブース番号は141番です。お待ちしております!
書いてるひと
三十路…。

ぺんぐり

Author:ぺんぐり
遊ぶことが好きです。
食べることが好きです。
ペンギン命です。

最新記事
里親さん募集してます
最新コメント
ブログの中身
月別アーカイブ
いらはいませ。
リンク
おたよりください
メールアドレスは
penguri☆hotmail.co.jp
です。
(☆を@に変えてください)
メールフォームもご利用いただけます。

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。